四 場
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晶子 「未来、さっき咳してたでしょ? はい、しょうが湯。」 晶子 「ちゃんと飲んでよ! 熱出したって、 お母さん今、仕事休めないんだから! またそんなことばっかりやって!塾の宿題はちゃんとやってるの!?」 未来 「もう、いいからほっといて!」 晶子 「ったく可愛くない。人が心配して言ってるのに・・。 お母さん、明日も早いから先に寝るわよ。 ストーブと電気、ちゃんと消して寝るのよ! おやすみ!」 |
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未来 「本当のこと言ってるだけ。」 影未来 「友達いなくなるよ。」 未来 「別に平気」 影未来 「こんなに頑張ってるのに。」 未来 「バッカみたい」 影未来 「誰も分かってくれない」 未来 「みんな自分のことで精一杯なの!」 |
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未来 「私なんて・・・」 影未来 「 いてもいなくても同じ」 未来 「泣き虫!」 一郎 「 おーーー!やめろ加津子! 死んでどうなる? 明が生き返るとでもいうのか!?」 未来 「おじいちゃん!」 一郎 「お!? あー、未来か。(我に返る) 未来 「おじいちゃん・・・」 一郎 「 ホー、上手にできとる。 未来が器用なんは婆さんに似たんじゃな。」 未来 「 欲しかったらあげるよ。」 一郎 「未来は優しいのー。 じいちゃんは未来が大好きじゃ。」 |
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♪泣き虫未来はいい子だよ〜 泣き虫だけどいい子だよ〜 一郎 「英治がいっつも歌っとった・・・大事に大事に抱っこしてなぁ・・・ 景山家に天使がやって来たんじゃ!」 ♪ミライと書いて未来という 希望の光の名前だよ〜 未来が笑ろうてくれたなら 父さん力が湧いてくる みんなに幸せやってくる 影未来 ♪希望の光の名前だよ・・ 未来 「・・・私にも何か出来るかな・・」 |
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もしかしてこれが私? 目をそらし歩いてたあの日の私・・・ 泣きたいけれど 泣けない 怒りたいけれど 怒れない 変わりたいけれど 変われない チグハグだらけの感情 行き場をなくした感情 私の中の 光と影 どちらが どちらが 私? 私の中の(本当の私は) 光と影(何処にいるの?) どちらが(誰か知ってる?) どちらが(ねえ教えて) 私? 私の中の(本当の私は) 光と影(ここにいるよ) どちらも(誰にも代われない) どちらも(これが私) 私・・ ありのままの私が 私は好き |