五 場



    カンパーイ!

影英治 「思い出すねぇ。会社帰りのあの一杯」

英治  「仕事はきつかったけど、終わったーって言う充実感があったよな。」

影英治 「 それに比べ家事ってやつは、やってもやってもキリがないし、
     出来て当たり前。そこが辛いよな・・」

影英治 「あ―――!おい!これを見ろ!これだ!こいつが犯人だ!

英治  「これかぁ!くそー」

影英治 「こないだティッシュを一緒に洗って大変だったから、
      ポケットの中はちゃんと確認したんだ。」
英治  「完璧なはずだった・・」

影英治 「でも間違ってたんだ。完璧だと思い込んでたことが間違ってた。」

英治  「俺は洗濯ひとつ、まともに出来なかったってことか・・・」



晶子  「ただいま〜。」

英治  「お、おかえり!」

晶子  「た、ただいま。どうしたの?『おかえり』?」

影晶子 「『おかえり』かぁ。今までは何とも思わずに言ってたけど、
      言われて見ると嬉しいものね。何だかホッとするわ。」


未来  「あーー!見て〜〜これーー」

晶子  「あはっ、やっちゃったんだ! 
      えっ・・
   ぴ・ピンクのシャツ、欲しかったのよね。こんな色のシャツ。」

英治  「すまん!」 

未来  「気にしない、気にしない。」

晶子   「私もよくやったなぁ。」

英治  「 晶子でもか?」




晶子 「今日ね、お店で初めて花束を作らせてもらえたの。
    お見舞い用の花束だったんだけど・・」


♪私の手で選ぶ 花の色   私の手に広がる 夢の色 
花に託した思いは届く きっと伝わる
   「おお素敵だ」(お客)
   ありがとうの響き なんて素敵 私の小さな力が 大きな勇気に変わる
   私が選んだ 私の人生(美香子)


英治  「そうか、よかったな。俺も今では晶子の提案に感謝してるんだ。
     ♪ビルの谷間から見上げた夜空は 俺のため息とスモッグに煙ってた
       プライドと引き換えに手に入れたものは
 
      鍋の湯気に煙る 家族の笑顔」




あ、それと今度、青木さんにお願いして、家で料理講習会することにしたんだ。


♪トマトは生で食べるだけが、能じゃない
キューリもナスもカボチャだって、みんなの知らない食べ方がある
なんでも考えようひとつじゃ(青木)

♪男は外で働くだけが 能じゃない
   家事も仕事も介護だって、みんなで分け合う生活がある


  ♪今なら分かる あの日のあなた 
  ♪今なら分かる あの日のお前

      ごめんね 辛かっただろ  ♪ありがとう




♪楽しそうな人が あなたのそばにいたら
 声に出して言ってね よかったねって
 淋しそうな人が あなたのそばにいたら
 声に出して言ってね 辛かったねって
 よかったねと 辛かったねで 友達チャチャチャ






あれっ おじいちゃんは