一場


 (デベロツパーの川越が団子屋店主の春子に
    団子屋の土地を売って欲しいと説得している)

川越 「近代的なマンションの隣に
      古びた団子屋があるのも街の景観的にはチョットねぇ・・。
     ご存知ないんですか? 
     もうじきここは (石を叩いて) 横断歩道になるんですよ?


♪人の世の流れに(川越)
   人の世の流れにそうのも 人の務め、この街の為

川越 「団子ばかり売るのはつまらんでしょう?
    時代はコンビニですよ?
    団子はコンビニでも売れます!
    コンビニ経営なんてどうです?
    ワクワクしませんか?
    新しい事に挑戦するチャンスでしょう?
    いつやるの? 今でしょ?! なんつって。」


春子 「母の介護もありますし、
    店の事とで手いっぱいなのでもうお引き取りください!」

川越 「近頃はいい施設もあるんじゃないですか?
     お母さんはそういうところに・・
     お母さんだってあなたに迷惑かけたくないんじゃないですか?」

春子 「迷惑だなんて!
     デベロッパーかベロベロバーか知りませんが、
     私は母と一緒に暮らしたいんです。
     私が一生懸命頑張ってやってる事、
     他人のあなたにつべこべ言われたくありませんので、
     放っておいてください!」

春子母の声 「春子―――こっちに来て、話の続きを聞いてちょうだい〜」

春子 「はーい」(家の中に入る)




(川越に警察から電話が入る)

川越 「迷子? 家が分からないって?
     いや、でも父は昔、
     緑町交番に勤めていたのでその辺りの地理には詳しいはずなんですが・・
     家族は私一人です。   はい、これから迎えに行きます!」