二場


(時は江戸。 団子屋のハルが赤ん坊のナツを背負って開店準備をしている)
(ハルの母、フユの「あんこ作りの仕事歌」が聞こえている)


♪いっとにっとさんとご いっとにっとさんとご
  肝心要の裏方さんよ〜 ちょろりちょろりと折り合い付けりゃ
  ええ塩梅で日が暮れて ええ塩梅で夜が明ける




(越後屋がハルに団子屋が儲かる話があるとやって来る)

越後屋 「魚の腹をこう開いて、そこにアンコを詰め込んで焼き上げる! 
      黒くて甘い腹わたの魚! 驚きの発想でしょ? 」

ハル 「そうね、腹黒い越後屋さんらしいわ。何度来られても、うちは結構です!」

越後屋 「これからは新しい事に目を向けて行かないと時代に乗り遅れますよ?
      ここのアンコ使えばバンバン儲かると思いますがねぇ。
      なんなら うちの店でやりますから、アンコの作り方教えてもらえませんか?」

ハル 「 (キッと睨みつけ) アンコは母しか作れないんで!」

越後屋 「えーーーっ? そんな大事な事、何で早く教えてもらわんのですか?
      コロっとイカれでもしたらどーするんですか!?」