四場


(団子屋のフユ婆さんが水桶を持って登場。
   そこに大工のクマとハチが通りかかり、手を貸す)

クマ「おフユ婆さん、水汲みかい? おいハチ、手を貸してやんな!」




(クマがお触書をみつけ、寺子屋で字を習った事のあるハチに読ませる)

(越後屋が後ろで様子を見て笑っている)

ハチ 「ふゆばーに おいてー は」

クマ 「フユ婆 老いて ?」

ハチ 「やまにーはー いーきー にくくもあり」

クマ 「山に廃棄? 憎くも? フユ婆が年老いて憎いってことか!?」

ハチ 「よって、ふゆのこえを聞かぬ間にそーそーにとりおこなう」

クマ 「フユ婆の声も聞かずに山に捨てるってことか!? 大変なお達しだ・・・」



ハチ 「あのーーこれ、隠しちまうってのは?」

クマ 「よし、隠せ!」

(石のすき間にお触書を突っ込んで隠そうとするが、中に入り込んで折れてしまう)